山下光鶴は、西洋のクラシック音楽の技法、アジアの伝統音楽の技法、現代の作曲技法を織り交ぜ、独自の音楽を生み出す作曲家兼ギタリストである。特殊奏法を駆使した音、ハーモニーとリズムを変幻自在に操り、一本のギターであらゆる情緒をうたいあげる。
1994年京都に生まれ 、長崎で育つ。父はギタリストの山下和仁、母は作曲家の藤家溪子。幼少より両親のもとで音楽を学び、10歳より山下和仁ファミリーアンサンブルのメンバーとして世界各地でコンサートに出演。コルドバ国際ギターフェスティバル、アレッサンドリア国際ギターフェスティバル、ソウルアートセンターなどにて公演する。18歳で渡独し、ギタリストコンポーザーのカルロ・ドメニコーニに師事。同時に、ベルリン芸術大学の作曲科及びギター科に入学し、本場のクラシック音楽と最先端の現代音楽を学ぶ。また、アルゼンチンやエクアドル出身の南米フォルクローレの名手たちより教えを受ける。以降ベルリンを拠点に、パリ、ブダペスト、ブリュッセル、ソウルなどにて、自作の作品と古典レパートリーを組み合わせたプログラムの演奏活動を行っている。2020年、7年間のドイツ生活より帰国。現在は長崎ギター音楽院院長として、長崎での音楽教育、音楽環境創造に重点を置きながら活動中。

©Marjola Rukaj